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LWN コラム
[1999/4/8〜14]
Jonathan Corbet, Executive Editor
Elizabeth O. Coolbaugh, Managing Editor
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帝国の逆襲?

帝国からの逆襲が始まりました。今週米 Mindcraft 社は、Microsoft 社が資金的なスポンサーになっている調査を公表しました。本当の反撃の宣戦布告のようです。

Novell や Solaris のユーザの方は、既に Mindcraft 社のテストの趣旨をご存じのことと思います。 そこで、今回の最新調査報告書がその要約で以下のように結論付けていることに、あるいは驚かれないかも知れません。

Microsoft Windows NT Server 4.0 は Linux と比較すると、ファイルサーバとして 2.5 倍、ウェブサーバとして 3.7 倍高速である。

身の毛もよだつような詳細については Mindcraft 社の報告(英語)をご覧下さい。

Mindcraft 社のテストには、設定に関して技術的に多くの難点がありました。 そこでそれらをまとめた特集記事(日本語)をご用意致しました。是非、ご覧下さい。

米 Mindcraft 社の調査結果に対する Linux コミュニティからの反駁 (日本語訳)
このテストにおける Linux サーバは最高性能でないのはもちろん、明らかに、それに近い性能でさえも引き出されていませんでした。 (Linux Hardware Solutions の Eric Lee Green 氏が、氏による反論(英語)を公開しています。一読の価値があります。)

LWN は、このテストの再試行がなされるべきであると提言させていただきたいと思います。

必要とあれば、それを行うだけの資金的な余裕がある Linux ビジネス市場の方々によって、テスト時の設定が再現され、適切に設定された Linux システムを用いて再試行がなされるべきかもしれません。

テストの際には、Mindcraft 社に、あるいは他のどなたかにでも、集められる限りの NT 技術者を連れてきてもらい、NT サーバを好きなように設定してもらおうではありませんか。

これが実現できれば、きっと Linux コミュニティのためになるでしょう。今回のテストとはかなり違った結果になると LWN は賭けてもいいです。

一方、Mindcraft 社がテストの結果に加えて主張していることも非常に興味深いです。 Mindcraft 社のプレスリリース(英語)です。ご一考下さい。 以下は抜粋です。

Linux は Windows NT サーバと比較して、調整と設定に関し確実により多くの時間と資源を必要とする。

最高のパフォーマンスと最も安定したモジュールを得るためには、最新バージョンのカーネルやドライバを見つけるため、インターネットを探し回らなければならない。

そしてそれらを見つけたとしても、エンタープライズ級のサーバ上で Linux には Windows NT サーバと同じレベルの性能を発揮することはできない。

このことは、Mindcraft 社が、その真偽はともかく、実現したと主張しているところのパフォーマンスの数字とはまったく関係がありません。 つまり、これは Linux そのものに対する直接的な酷評です。

Mindcraft 社の報告を読むと、テストされたサーバを調整するために、NT に対しては巧妙な裏技の数々が適用されたことがわかります。上記の点ついては、このことを考慮すると、筋が通らないと思われます。

それらは決して「超図解 : できるNT」に載っているようなテクニックではありません。

加えて、テストでは各々のプロセッサにイーサネットカードをバインドするユーティリティが使用されていました。 そのユーティリティを入手するためには、Microsoft 社の FTP サイト に行き、ダウンロードし、「サポート無し、ご自分の責任でどうぞ」("The interrupt affinity tool is an unsupported tool that you may use at your own risk.")という但書きを読まなければなりません。

既存の入手可能なツールをテストに使用すること自体は、決して不正ではありません。 同様に、調整や設定に詳しい技術者を使用することも、不正ではありません。

ただし、それはテストされるべき両方の OS に対して同じ程度に行われた場合の話です。そしてそれを行った場合にはもはや、それらが簡単にできることだと主張するのには無理があるでしょう。

また、今度は Mindcraft 社の報告自体の以下の部分について考えてみましょう。

我々は様々な Linux と Apache のニュースグループに投稿したが、適切な回答を得られなかった。

我々はまたウェブ上の多数の Linux と Apache に関する知識ベースを検索したが、テストにおいて得られたパフォーマンスを改善するのに役立つような情報は見つからなかった。

膨大な数のネット「探偵団」が、投稿されたという記事を求めてインターネット上を探し回りました。

そしてとうとう comp.os.linux.setup、comp.os.linux.networking、comp.infosystems.www.servers.unix の 3つのニュースグループに投稿された一つ記事(英語)を見つけ出すことができました。 これらのニュースグループはいずれもハイエンド・エンタープライズ・サーバシステムの設定に関する助けを得るのに適したグループではありません。

テストにおける Apache サーバは、基本的な関連文書をあまり読んでいなかったと思われるほどの誤設定であり、ましてや彼らが主張しているような「知識ベース」を検索しなければならない程のものではありません。

従ってこれは単に(今ではかつてのものとなった)「Linux はサポートがない」という陳腐な言い掛かりに過ぎません。

結局このエピソードは、多くの人を本当に驚かせるようなものではありませんでした。 この話がそもそも出て来たところからは、もっと多くのこのようなエピソードがあるのですから。

われわれ Linux コミュニティの対応としては、分別深く静かに今まで通りの作業を続けることであると思います。

そしてもし、テストにおいて設定されたような Linux のパフォーマンスに本当に問題があると分かったら --- 絶対にあり得ないということはないのです --- フリーソフトウェアコミュニティが最も得意とすること、つまりソフトウェアの修正を行えば良いのです。

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Capital Research Center も?

もう一件、米 Capital Research Center (保守系調査機関)がフリーソフトウェアを良しとしない報告を公開しました。 この長い報告(英語)をご覧下さい。 この報告の実際のターゲットは Ralph Nader 氏(消費者運動活動家)のようです。氏の主張の一つとしてフリーソフトウェアに矛先が向けられているようです。(OS News (英語)もご覧下さい。)
...しかし、オープンソースソフトウェアの開発モデルが、何百万人ものユーザが製品サポートや個別の要求への対応を要求するような、何千ものソフトウェアアプリケーションに適用された時どうなるのだろうか? ソフトウェアが常に進化し、ユーザが互換性情報を共有できるような標準の製品がない場合に、顧客は如何にして必要な製品を見極めることができるのだろうか? オープンソースソフトウェアの「自由」という側面は、急速に混沌へと崩壊していくだろう。
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Bill Gates 氏も。

ええ、そして、Bill Gates 氏が「Linux なんて大した事ないさ 」("the impact will be fairly limited")とおっしゃったそうです。
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"Where do you want to go tomorrow?"

それからドイツの linux.de(ドイツ語)サイトから、そのスローガンである「Where do you want to go tomorrow?」が撤去させられました。 以下は、彼らの説明です。(原文はドイツ人の Leo Cooper氏による英訳)

私達の愛すべき「Where do you want to go tomorrow?」の一文をサイトから撤去するよう、似たようなスローガンを使用している、ある有名な会社から要求されました。 スローガンの類似による法的意味合いは、まだ明らかではありません。続報をお待ち下さい。


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Linux 認定プログラムのためのアドバイザ委員会

Linux 技術者認定への試みに関し、委員会が組織されました。 Linux Professional Institute が、その Linux 技術者認定プロジェクトのためのアドバイザ委員会のメンバーを発表しました。 委員会のメンバーには、 Jon "maddog" Hall 氏(Linux International)、 Phil Hughes 氏(Linux Journal)、 Dave Sifry 氏(LinuxCare)、 Mark Bolzern 氏(LinuxMall)、 Donnie Barnes 氏(Red Hat Software)、 Patrick Volkerding 氏(Slackware) のような方々が含まれています。 大きな推進力となる方々が集まったようです。

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