カーネルの将来
2.2 について言えば、まだパックの途中という感じ。安定性は今までのものより良いが一番ではない。多くのアプリケーションにとって Linux は「今はまだ」最良の選択というわけではない。僕達はそれを変えていくことに集中している。僕達は、大抵の OS のパンフレットに載っている、あーだこーだと書かれているものに取り掛かっていく。彼らはいつもそうであるとは限らないけれども、僕達は自分達が約束したことに従うつもりだ。
スケールアップは、いつだってセクシー(派手)だ。マルチ CPU プラットフォームへのスケールアップだとか、スーパーコンピュータへのスケールアップだとかね。スケールダウンはそれほどセクシーじゃない。組み込みプラットフォームとかね。でも同じくらい面白い。僕は個人的にスケールダウンバージョンに集中するつもりだ。あなた方が家に持ってるかも知れない quad-CPU パーソナルステーションとかね :-)
将来的に思っているのは、カーネルはただ受け入れられるだけになるだろうということ。やるべきことは多いし新しいプラットフォームも多い。だけど、もっとも興奮のレベルが高いのはユーザーレベルのプログラムなんだ。僕に仕事が無くなるとは思わないけど、他のプロジェクトがあるいは花形になるかも知れない。
誇大な宣伝には振り回され過ぎないで。僕達は世界を征服したいけど、明日やらなきゃいけないわけじゃない。2〜3日、あるいは 1週間、かかっても、まぁ 2週間くらいならいいでしょう、、、:-)
アプリケション、、、これから多くの新しいプログラムと、うまく行けば多くの新しいユーザが生まれると思う。僕達のソースコードとライセンスで、あなた方は好きなようにシステムを仕立てることができる。多くの人には興味が無いようなシステムにもね。米国の人々には別に便利じゃない言語ローカライゼーションも実際には必要とされているんだ。人々が選択できるよう用意されていて、ノンプロプライエタリ(非独占的)であることが重要なんだ。大抵の人は名の通った会社のソフトウェアを買うかも知れないけど、マイクロコード・アプリケーションが必要なら特別な会社に行くものさ。
それで?
世界征服は間近だ。そしてそれは最初の一歩に過ぎない。
(この時点で、Linus は将来的な質問を想定したスライドを見せて聴衆を笑わせました。例えば「私のペットの犬のマイクロチップに問題があって、、、」)
みんな今は笑ってるけど、Linux の成長だって最初はこれと同じようなジョークだったんだから。
Linus の最後のスライドは同じくらいユーモアが効いていました。聴衆の人数が多すぎて、いつもの彼のインタラクティブな話し方が出来なかったので、最も良く聞かれる質問に対する答えを提示しました。
- Q. Linus がバスにひかれたりしたらどうなるの?
- A. 知るわけないじゃん。(ひかれてんだから)
- Q. ペンギンとどう関係があるの?
- A. カエルがバドワイザーを売ることができるのに、どうしてペンギンだと不思議なの?
- Q. ビルゲイツみたいになりたくない?
- A. ビルって誰のこと?
- Q. Transmeta (Linus が働いている会社) って何をやっているところ?
- A. ステキなこと。
最後に、IDG と Linus が $25,000 の IDG Linus Torvalds アワードを発表しました。Jay Salzburger (スペル?) と Stampede ファンデーションとが受賞しました。Jay Salzburger と彼の組織は「ニューヨーク都市部の高校のサーバに Linux をインストールすることでオープンソースの美徳を教授」しました。Linus は Jay に会ったことが無かったそうです。Jay は、ニューヨークには約 1,000の高校があるけれども、それらの内の「たった一つにでも」Linux 以外のものを走らせるなんて正当であると認められないと思うとコメントしました。(Jay は面白い人で「個性派俳優」みたいだと私の後ろにいたプレスの誰かが言っていました。)
Stampede ファンデーションは 現在 VA Research によってホストされている GNU/Linux ディストリビューションです。2.2.1 カーネルと 2.1 glibc を最初に出荷しました。賞金はユーザと開発者とへのサービスを拡充するのに使われるそうです。「みなさん、Michael S. Wood ともう一人(名前が聞き取れませんでした)を拍手でお迎え下さい、、、」Michael は(まったく受賞を予期していなかったのか)「えぇ!スピーチなんて用意してないよ。とりあえず、何人かの人に謝辞を述べさせて下さい、、、(話すことが見つからないので、会の進行を)先に進めて下さい、、」と言っていました。
彼らは二人で次のようなことを述べました。(そのままの言葉ではありませんが)
「私達は、Richard Stallman とフリーソフトウェアファンデーション、それに GNU ユーティリティに関わったすべての方々に感謝致します。すべてのカーネル開発者、すべての Stampede 開発者に感謝致します。 VA Research にも私達のウェブサイトをホストしてもらっています。Stampede Linux に関わったその他すべてのユーザと開発者にも感謝致します。」
次のアワードは8月の LinuxWorld Expo で与えられるそうです。「それでは皆さん、ホール階下のパーティーに席を移しましょう、、、、」
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