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[1999/9/9〜15]
Jonathan Corbet, Executive Editor
Elizabeth O. Coolbaugh, Managing Editor
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Linux 商標を持っているのはドイツのドイツ?

「Linux」の商標がドイツで登録されました。 登録したのは、Channel One というドイツの会社です。 言うまでもなく、この登録により、 いくらかの騒動が奮起しました。 --- Linux の商標を取ることは、 世界中どこであっても確実に、多くの人をいらだたせることになるのです。 けれども今回は、警告の必要は、一見したところでは、無いようです。

Channel One の プレスリリース (ドイツ語。当てにならない ;-) Babelfish の英訳は こちら。) によると、 Channel One が商標を登録したのは、 (名前は明らかにされていませんが)ある別の会社が、 あまり良くない意図を持って、商標の登録を行おうとしていたことを知ったから だということです。 そこで、「Linux」の商標が支配されてしまうよりは、 自分達で取った方が良いから、ということのようです。

Channel One が本当にこのように考えているのかどうかの証明は、 もちろん、 彼らが Linus Torvalds 氏にその商標をどれほど迅速に譲渡するか から判断することができるでしょう。 一方、このような問題がまた起るだろうというのは、 確実のように思われます。 世界には国がたくさんありますから、、、 「Linux」は、多くの国々において、 登録されていないのではないでしょうか。 やがて、誰かが良い意図を持たずに、 どこかの国で商標を取ってしまう、というのは十分あり得ることでしょう。 そのように登録されたものは後で取り返すことができるとしても、 それに労力を費やさなければならないのは、非常に無駄なことです。

Linux 商標の状態を追跡していくのは、 Linux International (英語) に注文されるべき作業でしょう。 今、このためにいくらか努力をしておくのは、 将来、嫌な事件を避けるために、大いに役立つことだと思われます。


Update (9/16):

Leo Cooper 氏が、 ドイツで「Linux」の商標を登録した理由を説明する Channel One のプレスリリースの 英訳 (英語)を送って下さいました。

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IBM Thinkpad 「Red Hat 認定」にちょっと待った!

IBM が、「Red Hat 認定」ラップトップを発表しました。 Thinkpad 600E が認定された、というこの発表は、 メディアの興味をかなり引き、 この認定は IBM と Linux の両方の進歩、として示されました。 理論的には、この認定は、 その特定のシステム上で Linux を走らせるのに ユーザの側に「特別な努力がいらない」ことを意味します。 興味深いことに、 それは、このラップトップには当てはまらないようです。

Linux を Thinkpad 600E にインストールするための IBM のガイド (英語) を見ると、実際、特別な努力が必要なことは明らかです。 このドキュメントは長くて詳細なもので、 サウンド、APM、PCMCIA を適切に動かすのに必要な 様々なステップが書かれています。 これらのステップには、新しい init スクリプトを作成したり、 カーネルと PCMCIA サブシステムの両方をアップデートする、 ということも含まれています。 筋金入り Linux マニアなら、これらのステップはそんなに 「特別な努力」ではないでしょうが、 他の多くのユーザはおそらく、違った風に感じることでしょう。

おそらく最も重大なのは、 どんなに「特別な努力」をしても、モデムが動かないことでしょう。 これは「WinModem」なのです。--- シグナル処理のほとんどを CPU で行わせるモデムです。 このようなモデムが Linux 上で動かない理由は、1つだけしかありません。 つまり、これらのモデムへのインターフェース情報が、 そのメーカーによって公開されていないことです。 この情報は、NDA(秘密保持契約)によって守られているので、 Linux 用のドライバは 1つも書くことができません。

その点、IBM が、 そのハードウェア上で Linux を動作させる方法についての 非常に詳細なページを提供していることは、賞賛に値します。 もしすべてのメーカーがこのように振る舞ってくれたら、 Linux の世界の暮らしは、ずっと楽になることでしょう。 この情報は、通常入手可能になるものよりも 一段深いので、歓迎されます。

※ この記事への訂正記事(日本語)があります。

けれども、このシステムを「Red Hat 互換」と認定するのは、 適切ではないと思われます。 かなりの努力の後にしか Red Hat を動かすことはできませんし、 きわめて重要な要素 --- モデム --- は、 まったく動かすことができないのですから。 ここでは、どうやら「互換性」は、かなり弱く定義されているようです。

もし Red Hat が このように動かすのが大変なシステムにも「互換性」というステータスを 与えようとしているのなら、 彼らは、自分達と Linux コミュニティの全体を傷付けることになるでしょう。 「Red Hat 互換」は、Linux がこのシステム上で 動くことを約束するものです。 ノート PC は、まだ安価ではありません。 この「互換」という約束に基づいて、 かなりの額を投資したユーザは誰だって、 買ってすぐに動く部分は少ないことが、買った後に分かると、 だまされた気持ちになることでしょう。 そうしてがっかりしたユーザ(「元」ユーザ、という場合もありがちです) が増えると、 「Red Hat 互換」は、あまり意味のないものだと認識されることになってしまうでしょう。

もう一つの疑問は、 どうして Thinkpad は、Red Hat だけに認定されたのでしょうか、 ということです。 再び、Red Hat がすべてを支配しようとしているのではないか、 と心配になります。 でも率直な答えとしては、 他のディストリビューションが同様の認定機構を確立していない からなのでしょう。 もし Red Hat だけがハードウェアを認定しているのなら、 ハードウェアは Red Hat 認定のみを持つことになるのです。 [Keylabs Testing Logo]

ここで考えておく価値がある代替物は、 KeyLabs 社の Linux 認定プログラム (英語) です。 彼らのウェブサイトを読むと、 Caldera との割と深い関係が推測されるかもしれませんが、 KeyLabs は、ベンダ中立だとしています。 同社の Linux 互換ハードウェアのページ(英語) では、 1つかそれ以上のディストリビューションに対しテストされた、 かなりの数のシステムが示されています。

KeyLabs 社のような企業による、ベンダ独立のテストは、 この先望まれる道です。 けれども現在は、 KeyLabs 社のことを聞いたことがある人はほとんどおらず、 ほとんどの消費者は、購入を決定する前に KeyLabs の認定マークを 探したりはしません。 おそらく、 人々がこの認定マークを探し始めるまでには、 何らかの本格的なマーケティングキャンペーンが必要なのでしょう。


Update

LinuxCare の Dave Sifry 氏が、 同様にベンダ独立のハードウェア認定を行う、 Linuxcare ラボの認定プログラム (英語) を示すのを忘れている、と(丁寧に)教えて下さいました。 LinuxCare の 認定ハードウェアのリスト(英語) をご覧下さい。彼らのこれまでの活動が分かります。 LWN は手抜かりを反省しています。

(また、 Salon(英語)、 ZDNet(英語。日本語)、 News.com(英語。日本語)の記事、それに Red Hat の認定レポート(英語。執筆時には台風フロイドの影響で見れませんでした。) もご覧下さい。 )

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LinuxWest 無事終了 --- COMMUNET ダントツの集客力との評価も

9月14日〜16日 に大阪で開催された COMMUNET'99 の特別 企画として「Linux West」(JLA協賛)が開催されました。

「使えるやん! Linux」というテーマで企画されたJLA ブー スは COMMUNET 内で一番の集客を誇り、その内容の充実度 は「これまでのJLAイベントの中では異例」との評価まで 聞かれました。

残念ながら ChangeLog は直接参加することはできません でしたので、ウェブ上の関連リソースをご紹介させていた だきます。

  • 実行委員会ページ(日本語)
      ここからは、ブースレイアウトや、ユーザグループによ る充実した出展内容に関することも閲覧できます。また、 開催前に募集されていたユーザによる Linux 活用事例投 稿集もあり、投稿者の中から Linux West Awards 投稿部 門の発表も掲 載される予定です。

  • 主催者ページ(日本語)

  • JLAからのリンク(日本語)

  • 今回の目玉の一つである、ALL LINUXによるリアル中継(日本語)

  • Linux Japan Express による LinuxWest 特設ニュースページ(日本語)
    「JLA会長生越昌己氏講演では、終了間際に 「Linux はタダなのに、何故に金をとるんだ!」と いう質問を受けた際の対処方法を紹介されました。

    従来のコンピュータビジネスを「農業」とすると、Linux 界は「漁業」。Linux = 魚 として考えると、海に自分で 行って獲ってくればタダで手に入る魚(kernel)に手(ア プリケーション等)を加え、刺身にして食べれる状態(ディ ストリビューション等)で提供する。その手間賃として値 段が付く……。」 (加藤氏によるレポートから引用。)

  • ASCII24 による報道(日本語)

規模的には決して大きくなかったはずの Linux West が大 成功との高い評価を受けているのはどうしてか、JLAブー ス実行委員長の岡田氏はこう語って下さいました。

「 今回は、Linux関連では関西初の商業イベントだったと いうこともあると思います。あとは、関西は強いLinuxユー ザグループがありますからね。LILOはリアルもGIMPもハー ド屋もすごかったですし、LLUGやProjectBLUE の準備への 涙ぐましい努力も伝わったのでしょうね。

あとはそれらのコンテンツが乗っかるインフラというか、 基盤が強かったですね。他と比べればブースレイアウト (担当まちの氏)や、司会進行やプレゼンも断然うまかっ たと聞いていますし、顧客対応に吉田智子さん率いるLLUG チームが本当に活躍してくれたのもあり、Linux コミュニ ティの印象が良い意味で裏切られたんでしょうね。

まあ、JLAの法人会員も個人会員も一緒に盛りあがりま したし、双方へのメリットもありましたから、皆さんがモ チベーション的にも気持ちよくサポートしてくださったお かげではないでしょうか。」

(Many thanks to 岡田さん)
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Linux の8歳の誕生日を祝って世界各地でフリービール(tm)派が乾杯

Linux の誕生日(英語) を祝って世界各地で催し物が催されました。
※「フリービール」については、こちら(日本語)をご参照下さい。

この期間中に企画されていた、 「Linux デモ・デイ・プロジェクト」(9/12-18) (英語) (公式スポンサー: VA Linux システムズ(Linux ハードベンダー。linux.com の所有社。)(英語)) の一貫として行われたパーティがたくさん催されたようで す。

このプロジェクトは、Linux という言葉を聞いたことがあ るけれども、実物を見たことないというような「平均的な」 消費者に Linux OS の存在を世界中で一斉にアピールしよ う、という企画です。 世界各国 137 の LUG が参加(英語) しました。 デンマークのユーザグループによるデモ・デイの模様(英語へのリンクあり。150枚の写真に一つ一つコメントが書かれています。) が Hans Schou 氏によって報告されています。

「僕らは素晴らしいパーティーで楽しんだ。 たくさんのデモ、プレゼント、それに、もちろん、 フリービール(tm) があったんだ。 ソフトウェアもフリー、入場もフリー、そして、 もちろんビールもフリーだったんだ!」
また、日本でも、(このプロジェクトとは独立に) TLUG 主催による誕生日パーティなどが開催されました。

(ChangeLog は、この TLUG アナウンスを見るまで誕生日のこと をすっかり忘れてしまっていました。^^;)

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日本 Linux 協会、放送部開設

日本 Linux 協会が、 「日本Linux協会 放送部」(日本語) を開設しました。

「協会関連のイベントやセミナー等の模様をインターネッ ト放送を通じて協会会員やLinuxコミュニティのみなさん にお伝えすることを目的とする」とのことです。

「Linuxコミュニティの有志を中心としたインターネット 中継は,これまでいくつかのLinux関連イベントで実施 され,大きな成功を収めてきました.しかし,これまで は中継用のサーバを一時的に間借りしていたために録画 されたアーカイブを中継終了後に公開することが困難で した.今回,専用のサーバを用意することによって,常 にアーカイブを公開することが可能がなり,より柔軟な 情報提供ができるようになります.」
すでにアーカイブとして、
  • 日本Linux協会設立記者会見 (1999/3/18)
  • 日本Linux協会設立説明会 (1999/3/18)
  • 日本Linux協会第1回総会 (1999/6/23)
  • LinuxWest'99 JLA 生越会長特別講演 (1999/9/15)
などが閲覧できるようになっています。

また、12月17日18日に横浜で開催される、 「Linux Conference '99」 が今後の放送予定としてあげられています。

なお、日本 Linux 協会放送部は、

  • 日本電気株式会社(サーバ機器の提供)
  • ネットビレッジ株式会社(ネットワーク回線等の提供)
などの協会会員企業の支援を受けて運営されています。
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「未修正 BUG の 80%は、今週以前からの繰り越しである」Ken N. 氏の報告

Ken N. 氏が、debian-devel-announce@lists.debian.org に毎週ポストされている ``Release-critical Bugreport''の内容を考察し、 興味深い調査結果を報告(日本語) なさっています。

一見の価値があります。

「パッケージのバグは常に発生・報告と修正がおこなわれる 動的なものであり、変化の様子に対する考察を加える上で、 「累積」に着目することは重要だと思われます。つまり、 単に今現在どれだけバグを直し切れていないかよりはむし ろ、「バグの発生ペース」「バグフィックスのペース」を 観察しよう、ということです。

バグの発生ペースに急速な伸びが見られる場合、パッケー ジの品質に問題があると予想できます。これは特に、テス ト開始時に良く見られる傾向ですが、その場合には、初期 不良が析出されてきているのだと解釈できます。

また、バグの修正ペースに鈍りが見られる場合、パッケー ジの品質よりはむしろ、修正作業の効率に問題があると予 想できます。技術的に困難なバグにあたっていたり、作業 時間があまり割けなかったりといったことがありえるでしょ う。

(中略)

毎週報告される全RCB数のうち80%は、前週またはそれ以前 から繰り越してしまったものであるということです。この ``80%'' という数字がおおむね一定であるあたりがなかな か興味深いですね。RCBの平均寿命は大体5週間くらいだと 思われます。」

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