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組み込みシステムで躍進する Linux --- サンノゼ組み込みシステム展示会レポート

今週、 サンノゼで組み込みシステムコンファレンス(英語)が開催され、組み込みシステムの Linux 関連の出来事がたくさんありました。

このコンファレンスはいくらか重要な転換点のイベントだと思われます。 つまり、Linux が組み込みシステムの舞台に立つ契機となるものです。 またこの舞台は、約 68,000 人の参加者がある、大舞台です。 Linux が組み込みの舞台で活躍する(日本語)という、 バラ色の予測すべてが、現実のものになるのかどうかが 分かり始めています。

というわけで、今週の出来事を振り返ってみましょう。

  • Cygnus Solutions 社が、 組み込み Linux API の EL/IX を 発表 (英語) しました。 Cygnus によると、EL/IX の目的とは、 「 組み込み Linux の分裂を事前になくすもの 」 ということです。 この分裂は、 多くのコミュニティにおいて大きな関心を引き寄せている 懸念です。

    EL/IX は、 POSIX リアルタイム UNIX 標準規格に基づく 標準 API を提供することにより、 この目的の達成に乗り出したものです。 Linux はすでに、このインターフェースのほとんどすべてを実装していることから、 EL/IX の実装はそんなに困難ではないでしょう。 けれども、EL/IX は Cygnus の eCos 上にも同じ API を提供します。 eCos は、組み込みシステム用に特に設計されたオープンソースなシステムです。

    そういうことから、Cygnus の戦略はかなり明白です。 つまり、開発者が Linux 上でコードを動作させ、 それから eCos 上に導入するということを容易にできるようにしたいということです。 これは、価値のある目的です。 これにより組み込みシステムにオープンソースソフトウェアが浸透するのが 確実に促進されるはずです。 Cygnus にとっても、組み込み市場での強力なポジションを維持するのに 役に立つでしょう。 ( Cygnus の プレスリリース (英語) もご覧下さい。これまでに eCos は 15,000 ダウンロードがあったということです。)

  • Lineo 社(旧 Caldera Thin Clients 社)が、 組み込みシステムロードマップ (英語。プレスリリース) を発表しました。 同社の計画は「Embedix」中心になっています。 Embedix は、組み込みアプリケーション用に意図された OpenLinux からの派生物です。 Embedix には、組み込みという状況下で現われる制約に向けた、 多くの変更がなされています。 特に、フラッシュ ROM から動かすことができるようになる予定です。 Embedix は、始めに Intel プロセッサ上で動く予定です。 その後、MIPS と StrongARM が予定されています。

    Lineo はまた、「Embrowser」にも取り掛かっています。 こちらは、セットトップボックスやキオスク端末等の アプリケーションに向けられた組み込みウェブブラウザです。 最初の導入がすでに 発表 (英語。プレスリリース) されています。 MeterNet 社が、Embedix と Embrowser を使用したセットトップボックス を構築しているとのことです。

    Lineo は、ハイエンド組み込みシステムの 標準プラットフォームになることを目指しています。 彼らは組み込み機器のアプリケーションの後押しをする、 eCos のような「ライト級」のシステムを持ちません。 (ただし、DR-DOS を考えなければ。こちらは、 その一生を終えようと (日本語)しています。) その代わりに、幅広く Linux を後押ししているのです。

    この Lineo のアプローチは、 Cygnus が懸念するような「分裂」を促進するものでしょうか? --- そうかもしれません。 けれども、Embedix はオープンソースのシステムであり続けるということも考えてみて下さい。

  • Force Computing 社が Hard Hat Linux (英語) を走らせる 同社の「Centillis 8730」システムのデモを行うことを 発表 (英語。プレスリリース) しました。

    同社のアプローチは、 組み込みアプリケーションで使用できる ハードウェアとソフトウェアをセットにして提供 ということです。

  • emWare 社が、同社の「EMIT emGateway」ソフトウェアを Linux プラットフォーム(最初は Red Hat のみ) でも利用可能にすることを 発表 (英語。プレスリリース) しました。

    EMIT は、完全な TCP/IP スタックを走らせることができない 組み込み機器のための「ライト級」ネットワークプロトコルです。 emGateway により、Linux システムがそのような機器と通信できるようになります。

    これは、Linux をコントローラの地位につけるものです。 多くの組み込み機器と通信し、それらのサービスを利用できるようにしたり、 リモートから管理できるようにもします。

これら一連のアナウンスは印象的です。 この環境での Linux への関心の高さが示されています。 LWN の Liz Coolbaugh が、今週の組み込みシステムコンファレンスに 参加しています。 現時点では、 展示フロアからの 彼女の最初のレポート (英語。※ChangeLog による日本語訳を作成予定となっておりますので、しばらくお待ち下さい。) が届いています。 組み込みシステムの舞台での Linux に、ワクワクするような時が来たようです。
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