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カーネル
[1999/10/21〜27]
Section Editor: Jonathan Corbet
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安定版カーネル 2.2.13

最新安定版カーネルは 2.2.13 です。
※ カーネルリリースの最新情報はこちら(日本語)をご確認下さい。

今後しばらくの間、これが最新版であり続けるでしょう。 ただし、 2.2.14pre2 (英語)がリリースされているので、 2.2.14 も近くにやってきているのでしょう。

※ 翻訳の時点では既に、2.2.14pre3 がリリースされています。これには多数の修正とアップデートに加えて、ESS Maestro サウンドドライバの追加、複数の APIC のサポート、knfsd パッチ、大容量ディスクのサポート、ブリッジ機能の大幅な書き換え、そして GCC 2.95 でのコンパイルを可能とするパッチ等を含んでいます。

※ カーネルリリースの最新情報はこちら(日本語)をご確認下さい。

今のところ面白いネタは、Alan の ac パッチに入っており、 こちらは現在 2.2.13ac2 まで出ています。 今週リリースされた ac パッチのリリースノート:

ac パッチに入っている魅力的なものの一部は、バグが十分振り落とされれば、 いずれ安定版のソースツリーに入るでしょう。 その他の部分は、そうなることは期待されていません。 詳しくはパッチのアナウンスをご覧下さい。
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開発版カーネル 2.3.23

最新の開発版カーネルは 2.3.23 です。

※ カーネルリリースの最新情報はこちら(日本語)をご確認下さい。
これはどうやら、10月 23日(土)にリリースされたようです。 リリースは何のアナウンスもなく、こっそりと :-) だったようです。 その後、いくつかの 2.3.24-pre パッチが姿を見せています。
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カーネル内の Tulip ドライバが旧いのはなぜ?

なぜカーネル内の Tulip イーサネットドライバはこんなに古いのでしょうか? そして、なぜ Linus と Donald Becker 氏はお互いにどなり合っているんでしょうか? カーネル開発がどのようになされるべきかについて意見の相違によって、 我らが最も生産的な二人の開発者の間に障害が作り出され、 その結果、カーネル内では非常に古いコードが走っています。

Digital の "Tulip" チップをベースにしたイーサネットカードのドライバは 広く使われており、そういったカードはあちらこちらでたくさん使われています。 2.2.13 には、現在、 このドライバのバージョン 0.89H (1998年 5月 23日付) が含まれています。 多くの Linux のネットワークドライバ同様、 このドライバーは Donald Becker 氏によって書かれました。 彼の Tulip ページ (英語) を見ると、最新の安定版は 0.91 です。 最先端を愛する方々のために、0.91g もあります。

ではなぜ、主流カーネルの Tulip ドライバはこんなに古いのでしょうか? カーネルの部分部分がどのように開発されるべきかについて、 大きな意見の相違があったことで、こういう結果になっています。つまり:

  • Donald は、彼独自の開発用 web ページとメーリングリストを運営しており、新しいドライバをテストするには彼自身のコミュニティを利用しています。 さらなる、奇妙な Tulip ベースのカードで動くドライバを獲得するという探求には、 Donald と一緒に、かなり多くの方々が協力しています。 Donald は、良好に動くバージョンが得られるまで、 テストを内部に留めておくことを好んでいます。 その後、そのバージョンはカーネルツリーに含められるために Linus に送られます。

  • けれども、Linus はこれらの新しいドライバを収録していませんでした。 Linus は、長い間のうちに自然に、 巨大なひと塊になっているパッチをますます疑問視するようになってきています。 彼はむしろ小さな部分毎に届くことのほうを好みます。 この方が、何かが動かなくなった時に、 どのパッチが間違っているのかを突き止めるのがずっと簡単だからです。

    また Linus は、 コードを頻繁にメインの開発ツリーに統合すると、 それを試してみるテスターの数が大きく拡大するという点を 指摘 (英語) しています。 これによりバグがより素早く発見され、最終製品はより優れたものになるということです。

状況は今のところ引き分けのようです。 彼らが物事を進める方法を今すぐ変えられる人はいないようです。 結局、第三者が中間の立場で、 ドライバのパッチをその都度少しずつ Linus に供給するという ことになるかもしれません。 Linus は、「作者」に対して、この役割の人を「メンテナー」と呼んでおり、 それらは同じ人物である必要はないとコメントしています。

しかしながら、 誰か別の人がそのドライバのメンテナーになるのためには、 Donald は、自分の開発プロセス(例えば彼の CVS アーカイブ) をいくらか公開しなければならないことになります。 うまくいけば、彼はこれを受け入れてくれるでしょう。 最終的には、どう転んでも、こういう戦いは Linus の勝利に終る傾向にあります。 この決着は、どういうものであれ、 重要な Linux カーネルハッカーを仲間外れにするようなことには ならないことが望まれます。 (Donald を次の Linux 関連の IPO オファーを受ける 一人にしてあげようという方、いらっしゃいませんか?)

※ 実は既にこの問題が解決しつつある兆しがあります。Alan Cox 氏の 2.2.14pre カーネルには Tulip 0.91g が含まれています。
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今週のその他のパッチとアップデート

今週のその他のパッチとアップデートは以下の通りです:
  • Richard Gooch 氏の devfs v130 (英語) と devfsd 1.2.6 (英語) です。

  • Jeff Garzik 氏による、fs/devices.c を(メジャー番号によってインデックスされる2つの静的な配列でなく)動的にするパッチ (英語) です。

  • Marc Merlin 氏による、受動的に IP の重複を検出するパッチ (英語) です。

  • Trond Myklebust 氏は NFSv3(英語)を Linux カーネル 2.3.21 に移植しました。

  • Andrea Arcangeli 氏が、いくつかの PCI の修正を、2.3.22 に対する一個のパッチ (英語) にまとめています。特に Alpha ユーザからのフィードバックを求めています。

  • Bufflink(英語)。「カーネルコードが素早く簡単にリングバッファを作り、任意のコンテキスト (プロセス、割り込みのボトムハーフ) からそれに書き込む事を可能とします。

    ※ コンテキスト - ここではカーネル内のプログラムがどういう状態で走っているかを意味します。例えばプロセスの延長として走っていたり、割り込みの延長で走っていたり等です。

    ※ 割り込みのボトムハーフ - これはちょっと変な表現で、通常は「ドライバのボトムハーフ」です。ボトムハーフとはドライバのうち割り込みの延長で動作する部分を指します。

  • Uwe Bonnes 氏から、/proc/stat を使って、連続的にディスクページングの情報を取得するためのパッチ (英語)が出ています。 彼はコメントと求めるとともに、テストしてくれる方を探しています。
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