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aka LWN JAPAN |
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カーネル [1999/11/04〜10]
Section Editor: Jonathan Corbet
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最新開発版カーネル 2.3.26 (27)最新の開発版カーネルは 2.3.26 です。 作業は既に 2.3.27 に移っています。 これまでに 5つの pre パッチがリリースされています。 これが読まれている頃には、もう 2.3.27 が出ているでしょう。
※ 翻訳時の最新パッチは 2.3.28 です。 |
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最新安定版カーネル 2.2.13現在の安定版カーネルは 2.2.13 のままです。 これは、このカーネルが実に安定していることの表れです。 苦情はほとんど出ていません。 それでも、いくつかの修正が出ており、それらは今のところ 2.2.14pre4 (英語) として入手できます。 これは最終的には次の安定版カーネルリリースになる予定です。Alan Cox 氏は別立てのパッチ群を 2.2.13ac3 (英語) として出しています。 これはより開発段階にあるパッチで、 (仮に入るとしても)すぐには 2.2 には入らないような いくつかの機能 (RAID 0.90 や Raw I/O など) が含まれています。 |
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SGI カーネルクラッシュダンプSGI はついにその Linux カーネルクラッシュダンプ (英語) をリリースしました。 ※ SGI がリリースしたカーネルクラッシュダンプは以下のような機能を持っています。(カーネルがクラッシュした際に利用するためものですから ;-) ほとんどの Linux ユーザが使うべきツール、というわけではありませんが、 カーネルとドライバの開発作業をしている方々には、 この上なく価値のあるものになるかもしれません。 SGI はこのコードを開発し、 リリースすることで開発コミュニティに貢献しました。 |
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ext3 0.0.2c リリースStephen Tweedie 氏によって ext3 0.0.2c がリリースされました。 詳しくは こちらのアナウンス (英語) をご覧下さい。Ext3 は、ご存知の通り、 標準の ext2 ファイルシステムにジャーナリングを(日本語)提供します。 このリリースはいくつかのバグを修正しています。 また、ドキュメントの改善が特色となっています。 |
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ReiserFS の概要ReiserFS (Reiser 氏の開発したファイルシステム)用のジャーナリング機能がリリースされました。 詳細の一部は プレスリリース (英語) にあります。現在 Linux には、ダウンロードでき利用することができる ジャーナリングファイルシステムが 2つあります。 (ただしまだ少し注意が必要かもしれません。) そしてもう一つ (XFS) もいつかやってくるでしょう。 でも、この ReiserFS って何なのでしょうか? このファイルシステムは Hans Reiser 氏と氏の会社である Namesys 社 による絶え間ない努力の結果です。 多くの方が知りたがるであろう以上の ;-) 詳細が、 Namesys の web ページ (英語) にあります。 Reiser 氏は、 短期的な目標 (高性能ファイルシステム)と、 より長期的な目標 (オペレーティングシステム、データ構造、ネームスペースの 扱い方を完全に変える)とを持っています。 短期的な目標である「性能」は主に、 データ構造にバランスドツリーを使用することにより追求されています。
※ バランスドツリー - 木構造は、プログラムにおいて頻繁に使用されるデータ構造の一つです。木構造においてはデータは木のような枝分かれした構造で表現されますが、このとき木の枝が非対称になってしまうと、データ検索の性能が悪化します。バランスドツリーはこの枝の分布をなるべく均等にするプログラミング技法で、性能向上に寄与するけれども、プログラミングは非常に難しいとされています。代表的なものには、Linux 2.2 カーネルでメモリ管理に使用されている AVL 木があります。現在のファイルシステムのほとんどは、 ディレクトリを線形のファイルエントリーの列として保持しています。 そしておそらく、検索の高速化のために何らかのハッシュ技法を利用しているでしょう。
※ ファイルエントリー - 一部の方はもしかすると「ディレクトリの中にファイルが入っている」と考えているかもしれませんが、ディレクトリの実体はファイルが登録された一覧表に過ぎません。ここでファイルエントリーとはファイルの登録データのことを指しています。これに対して ReiserFS では、 ディレクトリ情報だけでなくファイル自身にも、 ツリー構造を利用しています。 ある状況下、特に小さなファイルが数千個もあるような状況において、 性能の向上を大きくすることができます。 (Ted Ts'o 氏よって開発中の、 標準の ext2 ファイルシステムへのツリーの実装もありますが、 今のところ利用可能なコードは公開されていません。) Hans Reiser 氏の長期的な目論見はさらに野心的です。 彼は、現在のシステムの設計思想には、邪悪の源が 2つあると見ています。 つまり、ネームスペースの分割と、データ構造の押しつけです。
※ ネームスペース - 「名前空間」とも訳されます。ファイル名や変数名等の 「名前」の集合が成す空間のことです。例えば UNIX のユーザ名を考 えた場合、可能なユーザ名のすべてを集めたものは数学的な意味で「空間」を 成すと考えることができます。Unix (と Linux) システムは、 ファイルシステムを広範囲のネームスペースとして使っていますが、 これが唯一の方法というわけではまったくありません。
※ 例えば UNIX ドメインソケットと FIFO (ネームドパイプ) は、ファイルシステム上にノードを必要とします。これはプロセス間で同じ実体を共有し、かつ重複を防ぐために、ファイルシステムが提供するネームスペースを利用しているためです。ネットワークデバイスは、それ自身のネームスペースを持っています。 そして、個別のリレーショナルデータベースや、構造化されたファイルは、 また固有のネームスペースです。 Reiser 氏が最も強調している点は、 システムの有用性は、 持っているコンポーネントの数によってではなく、 それらのコンポーネント間で可能な相互接続の数によって決まるべき、ということです。 別個のネームスペースは、 コンポーネントを互いに話し合うことから遠ざけ、 したがって、全体としてシステムが持つ可能性を非常に狭めています。 もしすべてを単一のネームスペース (ファイルシステム) の下に統合することができれば、 その結果は、大いに強力な OS になるはずです。 そのウェブサイトにたくさんの説明文があるにも関わらず、 究極的な ReiserFS ベースのシステムが どのようなものであるのかを 確実に理解するのは容易ではありません。 が、このシステムは、 キーワードで検索する、 単一で巨大な不定型のオブジェクト指向データベース のようなものになるでしょう。 リレーショナルデータベースや dbm ファイルのようなものは、 もはや存在しなくなります。 その代わりに個々の要素は、 直接、ファイルシステム内に存在することになります。 そしてファイルシステムは、 それらを見付けるための強力なインデックスと検索のメカニズムを提供するでしょう。
※ dbm ファイル - UNIX における伝統的なデータベースの形式です。 そういうわけで、小さなファイルについて、性能が向上します。 OS についてこういう見方をするため、 何百万もの小さな実体がファイルシステム内に注ぎ込まれることになりがちです。 つまり、高速でないとまずいのです。 このモードの操作をサポートするための、 他の数多くの機能も同様に想定されています: 強力な検索メカニズム、ファイル間での属性 (とデータ) の継承、など。 結果は、より優れた表現力を持つシステムになると期待されています --- ただしユーザが理解して、その使用方法を学習することができるなら。 ここでの議論は物事をあまりに単純化しているので、 ReiserFS の長期的な目標を本当に理解している方々は、 かなり気分を害されるかもしれません。 全体を理解することに興味をお持ちの方は、 かなりの時間を取っておいてから、 Namesys のウェブページ (英語) を徘徊してみて下さい。 一方、現状の ReiserFS を開発することだけでも大仕事です。 Reiser 氏は、コンサルタント業務とサポート料を通じて、 この仕事に投資しようとしています。 ReiserFS のライセンスは若干の批判を呼んでいるようですが、 どうやら不当に批判されているようです。 ライセンスは、実際にはただこれだけのことを言っているのです。 つまり、 (1) ReiserFS は GPL の下にあり、GPL のカーネルだけと一緒に配布できます、 そして、 (2) もしこれが気に入らなければ、他の選択肢も有料で提供できます、 ということです。 現在、SuSE が同社とサービス契約を結んだようです。 そして ReiserFS を 6.3 リリースと共に出荷する予定です。 |
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TiVo ハードディスク録画機のカーネルモジュール公開TiVo のカーネルモジュールが公開されました。Linux ベースの「ハードディスク録画機」を販売している TiVo 社 (英語) が、 同社の Linux PPC カーネルへの変更 (英語) を web 上に公開しました。
※ ハードディスク録画機 - 従来のビデオテープの代わりに、ハードディスクに映像を録画する装置です。タイムシフト視聴が容易、録画中も前に録画していた番組を見れる、放送中の番組の一時停止や巻戻しが可能等、録画機としても優れていますが、その CM を差し替えることができる機能から、新たな広告ビジネスを生み出す可能性があると期待されています。日本の企業も、SONY が TiVo 社と、松下が Replay Networks 社と提携しています。また、内蔵したハードディスクに録画するので違法コピーが流通する危険が少なく、デジタル録画であるにもかかわらず著作権者らの反発が少ないことも期待されます。どうやら VHS を置き換えることができるのは W-VHS でも、DVD-RAM でもなく、このハードディスク録画機のようです。 |
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今週のその他のパッチとアップデート今週のその他のパッチとアップデートは以下の通りです:
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関連 URL
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