|
aka LWN JAPAN |
|
|
ChangeLog |
Press conference with Linus, Larry and ESR
|
ChangeLog メール版 登録 |
||||
プレスコンファレンス(Linus, Larry Augustin, ESR)
Linus:「Microsoft が僕らの悪口を言うのは、、、」
|
|
|
本物のペンギン! (一緒に写っているのは、 Linus と娘さん、 ではありません。) |
結局 Linus は展示フロアで見つかりました。 Linus は、彼の娘さんたちに(展示フロアにいた) 生きている本物のペンギンを紹介してあげていました。 そして、もちろん、このことの方が 「どんなジャーナリストよりもずっと重要なこと」(by Linus) だったのです。
質問:
組み込みシステム用の Linux の進展は?
Linus:
調子が上がってきているよ。
今では、ネットワーク機器がいくつか出ているしね。 Caldera が Lineo で、その市場を取り囲んできているんだ。 Linux 上のワイヤレスサポートについても、 よく質問されるようになってきているし。 今の時点では、実際の製品はあまり多くないけどね。
|
| ESR, Larry, Linus |
質問:
ワイヤレスについては、 どのような質問が聞かれているのですか?
Linus:
僕は個人的に Linux がワイヤレスの方向へ移行して欲しいね。 ケーブルは苦痛だから。
今ちょうど僕の家からケーブルをなくす作業中なんだ。 他の多くの人も同じように、 ケーブルをなくすのに興味を持っていることがわかってきた。
質問:
どうしてペンギンを選んだのですか?
Linus:
深く考えたわけじゃないんだ。
ユーモアが大切だったんだ。 楽しいこととかね。 真面目で企業的なことの反対のことだったら何でも良かったんだ。 実際には、妻が提案したんだ。 僕がペンギンが好きだから。
|
| 展示フロアのペンギン |
質問:
ジャーナリングファイルシステムについて教えて下さい。
Linus:
それについては今夜、キーノートで話すよ。
手短に言うと、いろいろと磨きをかけているってところかな。
質問:
Oracle のような大きなプレーヤーは、 デスクトップを再発明しようとすると思いますか?
Linus:
Red Hat や SuSE や Caldera などのディストリビューションもみんな、 より多くの顧客を獲得するために、 デスクトップを積極的に売り込んでいくだろうよ。
質問:
IA64 用の開発と組み込みシステム用の開発の すべてを Linux でサポートしようとしていますが、 分裂がありそうですか?
Linus:
もちろんあるさ。
これまでは、 Linux 市場はかなり均質的だった。 これから起ころうとしているのは、専門化(特殊化)なんだ。 これは、まったく道理に適うことさ。 組み込みチップには、 サーバのものとは違ったシステムが必要でしょ。
高速チップに注目が集まっているからといって、 すべての開発がその方向に向かうわけではないんだ。 組み込みシステムも、同様に改良されていくよ。
質問:
Microsoft が Linux の悪口を言ったり、 Linux の調子を狂わせようとして行動を起こすことを懸念していますか?
Linus:
Microsoft が僕らの悪口を言うのはフェアなことだと思うよ。 だって、間違いなく僕らも彼らの悪口を十分に言ってるからね。
今ではもう、 Microsoft が僕らに対して何か行動を起こそうとするとは思えないね。 ベンチマーク以外では、 彼らがやったことはすべて裏目に出ているからね。 ベンチマークでさえ裏目に出たのかも。 だって、 見つかった問題に取り組むように、 開発者達をその気にさせてしまったんだから。
Eric:
僕の立場からも、同意見。 僕は Microsoft を訪問したけど、 彼らが試したことは失敗に終ったため、 彼らはもうそんなに行動を起こそうとはしていないんだ。
質問:
どうして、 「マルチメディアと電気通信のための Linux」なのですか?
Linus:
テスト状況において Linux を利用するのが簡単だからさ。 Linux は通常待ち時間が短く、基本的なリアルタイムサポートがあるからね。
新しく参画する企業にとっては、 自社のものを開発するよりも、 Linux を使用する方が明らかに良い選択なんだ。 これは部分的には技術的な問題だけど、 市場ベースの問題もあるんだ。
質問:
Linux が成長するにつれ、 新しい開発者は現れましたか?
Linus:
確実に多くの新しい開発者が現れたよ。 特に、Linux に関わり始めた企業の中からね。 どうなるか楽しみだね。 でもコミュニティにはまだ開発者が少ないから、 そうなって嬉しいよ。 システムが成長するにつれて、 コアの Linux 開発者として作業するのに 要求される知識の量が増えてきたからね。
質問:
(注意:「わかってない」ジャーナリストの方による質問) 特定の市場領域を制覇するために、どんな計画をなさっていますか?
Linus:
僕は間違いなく「市場制覇」には興味ないよ。
参画してきている企業の方は、 間違いなく、そのことに興味があるだろうけどね。 僕は、 政治的な地雷原(※目に見えない危険な政治的区域)は明瞭にしておくようにして、 技術的な面でベストなものを生み出すようにするつもりなんだ。
質問:
Microsoft 社の内部には(Linux 陣営からの) 「スパイ」がいっぱいいるんですか? Microsoft の Linux に対処する能力を骨抜きにするために。
Linus:
それ、面白いね。でも実際には、ありそうもないね。 Microsoft で働いている人達は自分達の会社を誇りに思っていて、 Linux に対しては迷惑がっているだけさ。
質問:
Sony プレイステーション本体も Linux を使うというのは、 本当ですか?
Linus:
その噂は僕も聞いたよ。 僕のリアクションは、「ヤッタね!」さ。 でもまだそれは単なる噂だね。
ローエンドも浮上してきていて、 PC に対抗してきているから、 置き換わるのかもしれないね。 多くの人は、 壁に差し込んだだけで動くような、 もっとずっとシンプルなものを期待しているんだ。
質問:
Mozilla を「建て直し」する方法はありますか?
Linus:
Mozilla は、そんなに大きな失敗ではないよ。 Mozilla 消滅の噂は、 それへの興味をいくらか復活させたしね。 プロジェクトの外からの最初の頃のエネルギーが、 Mozilla のソースへとあまりうまくフィードバックされなかったことについては、 がっかりしている。
Eric:
Netscape は、 確かに新しい製品をリリースしなかったんだけど、 目的は達成できたんだ。 IE が市場をロックしてしまうのを 食い止めることができたからね。
質問:
ヒトゲノムについての特許について、 どう思われますか?
Linus:
暗号法の規制のような特定のもの以外は、 僕は政治的な問題には関わらないように努めているんだ。
それらを除くと、 僕は白黒はっきりしているというよりは、 グレーな人だね。 特許のいくつかは、まずいけど、 (ソフトウェア特許の大部分はまずいね、) 良いのもあるのさ。 何を特許として認めるのかということについては、 もっと厳しくなる必要があるね。
質問:
Amiga が将来的な開発に Linux を選択したときの、 Amiga コミュニティの激しい反発には、驚かれましたか?
Linus:
何を選んだって、彼らを怒らせることになっただろうよ。
僕は、明らかに、Amiga は正しい選択をしたと思うね。
質問:
Linux の名前を GNU/Linux と変更すべきだという Richard Stallman 氏のキャンペーンについてはどう思われますか?
Linus:
彼にそう頼まれたとき、 僕は「勝手にして」(※ "go ahead" ではなく "go wild" ) と応えたんだ。 そうするように勧めたというわけではないんだけど、 でも、呼びたいように呼んでもらって構わないんだ。 GNU/Linux でも、Red Hat Linux でも、 OpenLinux でも、何とでも。 Linux は Linux なのさ。
GNU プロジェクトは Linux にとって必要不可欠なものであるんだ。 特に、C コンパイラと、その政治的な役割においてね。 彼らはもっと敬意を払われるべきだね。 もし君が彼らに時折敬意を払うために、 Linux を GNU/Linux と呼びたいなら、 どうぞお好きなように。
質問:
Linux に関してのあなたの将来計画について教えて下さい。
Linus:
明らかに、僕は永遠に続けるなんてことはできないよ。 僕がカーネルを処理するだけで良いように、 開発はうまく分割されているんだ。
Linux がバラバラになることはないだろうけど、 特定のサブシステムには、 より自主性が与えられるだろうね。
質問:
Linux がクリティカルマスに到達するにつれ、 開発コミュニティとビジネスコミュニティは、 どのように相互にかかわり合いを持つのでしょうか?
Linus:
とてもうまくやるさ。
僕の未熟な目には、 共生しているように見えるね。 衝突なんて、ほとんど見たことがないよ。
例えば、 多様なディストリビューションの開発会社は、 バグや質問を追跡したり、 その情報を開発者に戻したりすることで、 良い仕事をしてきたんだ。 僕ら(開発コミュニティ)はそういうことをしたくないから、 やってくれて嬉しいね。
深刻な行き詰りは、僕にはまったく見えない。 あるかもしれないけど、僕はかなり楽天的なんだ。
質問:
LinuxWorld コンファレンスが計画される前に、 あなた方の誰かが IDG から相談を受けましたか?
Linus:
入力を求められたけど、 「興味ない」って答えた。
Larry:
私はこのコンファレンスの委員長だから、 明らかに関わっています。 私達は新しい人々にも知ってもらえるように、輪を広げようといたしました。 特に、うまくいっているビジネスストーリーを見つけたかったのです。 LinuxWorld2000 までには、 そういった成功しているストーリーの数は驚異的になるでしょう。
質問:
Dataquest 社の調査によると、 Linux は特化したハードウェア上では成功を収めるだろうが、 一般的には競争にならないということです。 理由は、 すでにそこにいる競争相手に比べて、 一般的なプラットフォームに費やすことができるような資金がないから、 ということですが、どう思われますか?
Linus:
それは、お金の問題じゃないよ。 デスクトップ市場は、 お金があるとかないとかで獲得できるものじゃない。 IBM は、デスクトップに大金をつぎ込んでいるけど、 未だに成功していない。 お金では人々の考え方を変えることはできないのさ。 何かを変えるってこと自体が人々には難しいことなんだ。
下位互換が要求されないから、サーバ市場の方が簡単なんだ。
でも、こう言ってるからって、 僕がデスクトップをあきらめてるっていうわけではないんだ。 デスクトップは実際、 他の市場にはないものが要求されるから、 もっとも面白い市場なんだ。 お金もそのうちの一つではあるけど、 最も重要なことじゃないよ。
Larry:
Dataquest 社が、 その調査報告のためにどのように市場を分析したのかは、 明らかではありません。 例えば、 ウェブサーバを走らせている汎用機も、 特化したものとして分類されている可能性もあります。
Eric:
別の調査では、 49%の IT マネージャがその企業計画において Linux が「重要あるいは必須」と言っている、 ということを言っておこう。
それに、 Microsoft の問題も資金で解決できるわけではないってことも。 Microsoft は下位互換を維持しなければならないからね。
質問:
Linux とBSD の関係は?
Linus:
僕がそっちに行きたいかって? それは、わからないなあ。
BSD も Linux もすべて Unix に貢献している。 たいていの Linux 開発者は DOS から来た。 変わりたかったし、 彼らはとてもオープンだったから。 Linux が運が良かったっていうのに加えて、 名前も良かったからね。
Larry:
Linux と BSD の間には、 協力関係と友好的な競争関係があるんです。 例えば Debian は、 Linux カーネル上で走るすべてのパッケージソフトウェアを、 さらに BSD 上にも載せようと計画しています。 Debian/BSD が、私達をより親密にするでしょう。
Eric:
僕は BSD から来たんだ。 BSD はすべてにおいて有利だった。 開発者は Linux より多かったし、 平均的な技術レベルがより高かったし、 はっきりした目的を持っていたんだ。 だが一点だけ間違っていた。 自己修正するピアレビューシステムを構築しなかったというところがね。 Linus は、それを構築したんだ。
Larry:
Linus は、素晴らしいプロジェクトマネージャなんです。
質問:
次期カーネルは、HA (※ High Availability:稼働率が 99.999%であるようなシステム) なんですか?
Linus:
今の時点では、そうでもないね。 より長期的には、 HA とジャーナリングの両方とも用意されるけどね。 2.2 リリースの時のような混乱は避けたいから、 今現在は挑戦的な新しい機能は避けているんだ。
質問:
1回目の LinuxWorld は、 「スィート16」(16歳のピチピチギャル)のようなパーティと呼ばれましたね。 今回は何と?
Linus:
前回はハラハラしてたね。 でも今回は、末頼もしい感じがするよ。 すべてうまく行ってる。 アナウンスもたくさんあるし。
--Liz Coolbaugh