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Sun と Inprise のプレスリリースに Blackdown の名はなかった…そして、Kevin は去ってしまった
※ Kevin B. Hendricks 氏は、Java を Linux に移植している Blackdown チームの主要開発者(英語)の一人です。 |
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Sun、Linux 用 Java 2 (J2SE) アナウンス [12/8]※以下は、12月8日の ChangeLog 速報からの記事です。Sun が、Linux 用 Java 2 (J2SE: Java 2 Platform, Standard Edition) をアナウンスしました。開発作業は Inprise 社と共同で なされたようです。 現在、「リリース候補」バージョン(最終的なプレビューバージョ ン)がダウンロード可能になっています。最終的な正式リリースも まもなく行われることでしょう。 このバージョンも、もちろん、SCSL ライセンスの元にソースコー ドが公開されています。SCSL は完全にオープンソースに準拠する ライセンスではなく、改変等に対する制約が強いものとなっていま す。 その他詳しくは、 こちら(英語) をご覧下さい。 |
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Sun と Inprise のプレスリリースに Blackdown の名はなかった [ChangeLog: 12/9]※以下は、12月9日のChangeLog 速報からの記事です。昨日、Sun (と Inprise )による Linux 用 Java 2 (J2SE) に関する アナウンスをお伝え(日本語) しました。 この発表の中で、 Sun によるプレスリリース(英語) も、 Inprise 社によるプレスリリース (日本語。抄訳) も、 Blackdown チーム(英語) (Java を Linux へ移植する有志によるプロジェクト) の成果をベースとしたことに関しては、一切(一言も)触れていま せんでした。そして、あたかも両社のみで Linux 用の Java をこ のレベルまでに実現したかのような表現をしていました。 このことから、(ライセンス的には問題はないものの)両社の配慮 のなさに対して不愉快に(ガッカリ、あるいは、激しい憤りを)感 じている方々がいるようです。また、もちろん、(ライセンス的に は問題ないとして)それほど気にしていない方々もいるようです。 なお、Blackdown の方々は、Java そのものだけでなく Linux カー ネルや glibc のレベルから Linux を Java のプラットフォームと するために貢献してきました。
原田と申します。
(Many thanks to 原田さん) |
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Sun と Inprise のプレスリリースに Blackdown の名はなかった [LWN: 12/9]※以下は、12月9日の LWN デベロップメントセクション(英語)からの記事です。Sun と Blackdown の関係がガタついています。 12月7日 Sun は、 Linux 上の Java 2 プラットフォームの次期リリースを発表する プレスリリース (英語) を誇らしげに発表しました。 その中の次の部分は、 何年にも渡って Blackdown チーム(英語) とともに Linux 用の JDK に取り組んできた java-linux コミュニティ内に、 強い衝撃を与えました。 「Sun は、この J2SE の Linux への移植のために、Inprise と協力しました。 Linux 上の Java 2 プラットフォームの最初のリリース候補、 つまり最後のプレビューは、現在 http:// developer.java.sun.com/ developer/ earlyAccess/ j2sdk122/ において入手可能です。また、 受賞経験を持つ Inprise の統合開発環境である Jbuilder の出荷製品にも 含められる予定です。 2000年の早期に、Sun と Inprise は、最終的な Linux ポートを出荷する予定です。 Sun は将来的な Linux ポートを内部的に作成する予定で、 J2SE の次期バージョンは、2000年最初の四半期に入手可能になる予定です。」2つの問題点が浮かび上がります。つまり、 Blackdown チームのクレジットがないこと、 そしておそらくより重大な点は、 Sun が将来的な Linux ポートを「内部的に作成」する方向であることを 示唆していることです。 これにより、 Sun はもう Blackdown チームと協力するつもりがないのだと Blackdown チームの方々を含めた多くの方が推測することになりました。 結局は、Inprise の製品は商品(売り物)になるのでしょうから、 自分達の製品を、 フリーで入手可能な Blackdown チームの成果よりも、 明らかに優れたものであると印象付けたいという理由が十分にあるのです。 少なくとも、 このプレスリリースは、Sun 側の途方もないマーケティング上のしくじり を表しています。 これは、Sun、Inprise、Blackdown チームの三者間の コミュニケーションギャップを際立たせるものです。 この問題にあまり親しみのない方のためにいくらか背景をご説明すると、 Sun の JDK は、ほんの最近、SCSL(Sun コミュニティソースライセンス)の下で リリースされたばかりでした。 今でも、JDK の開発バージョンはオープンに公開されていません。 Sun のソースコードへのアクセスを得るためには、 契約書に記入・サインし、そしてそれが受け付けられなければなりません。 さらに、当の契約、つまり SCSL の下では、 Sun のコードに加えられた変更は確実に Sun のものになり、 法的に Sun が誰かのクレジットを残す必要はありません。 そういうわけで、 (Sun のソースコードを元に) Blackdown チームが作成したソフトウェア(Linux へ移植された Java)は、 これらのライセンス的な問題に妨げられているので、 本当の意味でのフリーソフトウェアではありません。 けれども、フリーソフトウェア/オープンソースコミュニティ内では、 Blackdown チームの努力は高く評価され、 コミュニティの理想として響き渡っていました。 なぜなら、それはボランティアによる成果だからです。 Blackdown チームは、 Sun のソースコードを Linux 上で走るようにするために行った、 その何年間もの努力に対し金銭的な報酬を得ていません。 本質的に、Blackdown チームに支払われる唯一のコインとは、 その評判が高まる、ということだけなのです。 どうやら、Sun と Inprise は両社ともこのことを理解していたようだ、 ということが分かっています。 LWN は、プレスリリースに名前が掲載されている、 Sun の Susan Struble 氏と連絡を取りました。 彼女によると、 Blackdown チームのことは Inprise とのすべてのミーティングにおいて 言及され、また、 この発表が議論されたすべての公的なフォーラムでも言及されており、 さらに、 Java 開発の歴史的な一連の記事においても、 彼らの貢献度が明らかに議論されている、とのことです。 LWN が、では一体、特に今回のプレスリリースについて何が起こってしまった のかを尋ねると、彼女は、この契約を進展させるための時間が短かったこと、 他社と共同でプレスリリースを発行することの難しさ (この点については今回もう証明されているわけです)、 (現在 Blackdown の主な連絡先である Juergen Kreileder 氏がドイツにいるので) 前もって Blackdown チームと連絡を取るのが困難だったこと、 を理由に挙げました。 今の時点では、 Sun と Inprise が Blackdown チームのクレジットを載せようという意思を 疑う理由はありません。 けれども、関係する、より重要な問題は、Sun、Inprise、Blackdown チーム間での コミュニケーションギャップかもしれません。 これにより現在、 Linux 版の JDK 1.2.2 が、Inprise と Blackdown チームで、 (ほとんど相互交流なく)並行して開発されていることになっています。 つまり、Inprise のリリースには、Blackdown チームがすでに修正している バグが含まれており、その逆もまた真であるということです。 おそらく、2つのグループ間の競争は、コミュニティにとって実は良いことだ、 という意見もありました。 けれども、競争相手が一方の成果に対して自由なアクセスを持ち、 その逆は不可能なとき、本当の競争が成り立つでしょうか? 過去 2,3ヵ月の間、まさにこうだった、というわけではありません。 Blackdown チームは通常、そのコードを回帰試験(regression testing)の通過後に Sun にだけリリースしているからです。 けれども、Blackdown チームはその成果を Sun と共有することが要求されていた のに対し、Sun は、自身の成果や Inprise の成果を Blackdown チームと 共有するかどうかを選ぶことができるのです。 残念ながら、LWN はこの状況について Blackdown チームと 直接話す機会がありませんでした。 (※以下にその後の続報があります。Blackdown チームと コンタクトを取ることができました。) Susan は、Sun が今日(12/9 MST) Kevin Hendricks 氏と話して、 問題はなかったこと、また、 Sun が働き掛け、Blackdown チームと協力し続けていくこと、 Inprise もそうするよう計画していることを再び示唆しました。 LWN は、このことについての確認を、 Blackdown チームのメンバーから聞きたいです。 (※以下にその後の続報があります。Blackdown チームと コンタクトを取ることができました。) 彼らも自身の信頼を強めるために、 この意図の表明を見たいのではないかと思われます。 それでもなお、 このようなコミュニケーション上の問題をできるだけ素早く上手に取り扱う ことは、私たちコミュニティみんなの利益になります。 Blackdown チームは現在、 x86、PowerPC、ARM、Sparc のポートをサポートしています。 Sun/Inprise の製品は、x86 のみをサポートしています。 もし Blackdown チームが開発をやめてしまうと、 他のプラットフォーム上の Java のサポートに、多大な悪影響を及ぼすでしょう。 Sun と Inprise はおそらく、両社とも、今回の失敗の潜在的な深刻さを 認識しています。 Blackdown チームと決裂すると、 この分野での IBM の成果(オープンソースライセンスの下にリリースされています) を活性化させることになります。 (詳細は、 http:// www. alphaworks. ibm. com をご覧下さい。) 彼らは最初の 1.3 バージョンの Linux 版を 2000年第1四半期 (英語) に入手可能にすることを予期しています。 この問題についての他の情報/意見:
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そして、Kevin は去ってしまった [12/10]※以下は、Blackdown チームの Kevin B. Hendricks 氏への Liz Coolbaugh (LWN) からのメールに対し、 Kevin が送って下さったリプライメールの概略と本文です。 ※ Kevin B. Hendricks 氏は、Java を Linux に移植している Blackdown チームの主要開発者(英語)の一人です。残念ながら昨夜発行した 12月9日号(上記記事)には 間に合わなかったのですが、 最近の Sun と Inprise の混乱/失敗についてのフィードバックを Kevin Hendricks 氏が親切にも送って下さいました。 この問題は片付いたとする Sun の主張を論駁し、 また、Java-Linux ポーティングプロジェクトからの彼の辞任が アナウンスされています。 「実生活」では、私は(終身在職権を持った)ビジネススクールの教授です。 ですから私が JDK プロジェクトに関わっていた理由は、 何かを学ぶこと、 私が受けた恩恵のすべてに対し Linux コミュニティに何かお返しをすること、 そして楽しいから、 ということだけでした。Kevin のメールには、今回の事態についての有益なフィードバックがあります。 彼は、Sun がプロセスに関わりを深めることについて実際に満足していると 述べていますが、満足していない点についてをリストにして挙げています。 Sun は、この別の試みについて、私たちに教えてくれず、 彼ら(Sun/Inprise)が見つけたバグの修正を私たちに寄与することも ありませんでした。彼は Sun と Inprise が事態を改善するためにできることを 挙げています。中でも欠くことができない次の 2点が含まれています。 現時点では、Blackdown チームの他のメンバーからの 連絡はまだ得ていません。
※ 以下はメールの全文(英語)です。
Date: Thu, 9 Dec 1999 07:19:43 -0500 Liz、こんにちは。 「Linux コミュニティの大部分の方々が最も気にかけているのは、 この状況に対する「あなた」の意見と、 Blackdown チームのメンバーの意見だと思います。 様々なソースから得られる情報から あなたの言葉を一貫したイメージにまとめることもできるのですが、 記事に付け足すための、 この状況についての公式/非公式な声明を送って下さるととてもありがたいです。 私は長い間あなたの仕事についてレポートさせていただいているので、 この状況において何か手助けになることがあれば是非させていただきたいのです。」リプライが遅くなってすみません。今これを受け取りました。 おそらくもう遅いかもしれませんが、いくらか情報をお伝えします。 私は、Java-Linux 移植の仕事を辞任しました。 「実生活」では、私は(終身在職権を持った)ビジネススクールの教授です。 ですから私が JDK プロジェクトに関わっていた理由は、 何かを学ぶこと、 私が受けた恩恵のすべてに対し Linux コミュニティに何かお返しをすること、 そして楽しいから、 ということだけでした。 、、、けれども、もう楽しくなくなりました。 それに、同様にコミュニティにお返しをするには、 他のプロジェクトや他の方法があります。 滑稽なことに、私は Sun が正式に Linux をサポートすることについて ハッピーです。ただ、そうなるまでのやり方についてはハッピーではありません。 これが起ったことです:
これは単純に、楽しくないのです。 私は 20年以上プログラマをやってきて (私の最初のプロジェクトは、 コーネル大の電気工学研究所の PDP-11 に紙テープをロードすることで、 最初の頃の私のプログラミングプロジェクトのほとんどは、 パンチカード上で行われました)、 私たちが従って生きていた鉄則とは、 クレジットが当然与えられるべきであるときには「必ず」クレジットを残し、 そして他の人によってなされた自分以前の仕事を見くびったりすることは 「決してしない」ということでした。 もう、そうではなくなってしまったのでしょうか。 言うまでもなく、Blackdown の開発者の多くは、 ハッピーではありません(でした)。 私は Sun からストレートに答えをもらおうとしましたが、 昨日 Sun の Richard Schultz 氏から電話がかかってくるまで、 返事はありませんでした。 彼は、起ったことについて謝りました。 私は彼に、私が辞任したこと、そしてこのことについてはもう 考え直すつもりはないことを話しました。 彼は、Blackdown とのことを改善するのに、 どうすれば良いかを私に尋ねました。 私が彼に伝えたアドバイスは次の通りです:
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